トラネキサム酸をやめたら戻るって本当？長期服用のメリットと注意点を解説

「トラネキサム酸をやめた後、肌の状態がもとに戻ってしまわないか不安…」

このように悩んでいる方も少なくありません。

これから服用を始めようと考えている方や、継続を迷っている方にとって、トラネキサム酸をやめた後の影響を知っておくことは大切です。

この記事では、トラネキサム酸をやめた後の話や、長期服用のメリットや注意点、費用面まで全て解説します。

下記にはトラネキサム酸に関する別記事もありますので、当記事と一緒にお読みいただけましたら幸いです。

美容内服のオンライン診療について

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風邪やのどの痛みなどの症状でトラネキサム酸を処方してもらう場合、基本的に保険診療となります。ただし、美容目的でトラネキサム酸を処方してもらう場合、基本的に全額自己負担の自由診療です。

トラネキサム酸をやめたら戻るって本当なの？

トラネキサム酸をやめると、肌トラブルが再発して元の状態に戻る場合があります。

詳しく見ていきましょう。

何でトラネキサム酸の効果は薄れるの？

トラネキサム酸の効果が薄れる理由は、メラニンの生成を抑制する作用が一時的なためです。

プラスミンという酵素の働きを抑えるトラネキサム酸の作用により、シミの原因であるメラニンの生成を抑制します。

しかし、トラネキサム酸の服用を中止するとプラスミンの活動が再開し、メラニンの生成が活性化します。

トラネキサム酸の服用をやめたら？

トラネキサム酸の服用をやめると、抑制されていたプラスミンが働きはじめます。

そのため服用時よりもメラニンを生成する細胞が活性化してしまうので、シミや肝斑が再発してしまう可能性があります。

シミや肝斑の発生には個人差がありますので、服用をやめたあとに再発するようでしたら、クリニックにご相談ください。

引用：レディアス美容クリニック恵比寿

効果の持続性には個人差があります。医師の診察を受けて診断された適切な治療方法をお守りください。

トラネキサム酸の効果が薄れるまでの期間

トラネキサム酸をやめた場合、効果が薄れるまでの期間には個人差があります。

肌のターンオーバーのサイクルや、紫外線の影響などにより異なります。

定期的なケアを怠ると早い段階で効果が薄れてしまう可能性があるので、服用をやめたあともスキンケアを継続しましょう。

肝斑の再発リスク

実は、トラネキサム酸はやめたら効果がなくなります。トラネキサム酸の治療終了後20日~2ヶ月でくすみの増強が認められ、再発率は9.5～27.2%と報告されています。トラネキサム酸を中断して2ヶ月目以降の再発率は、さらに高いものになります。肝斑は、正しいスキンケアや日焼け止めで再発をある程度は抑えることができるものの、もともと遺伝、ホルモンバランスによってできやすい方がいますので、治療を継続しなければならないことがほとんどです。

引用：肌のクリニック

トラネキサム酸で美肌を維持するための方法

トラネキサム酸をやめると、効果が薄れて元の肌状態に戻る場合があります。

良い肌状態を保つために、以下の2つの方法を意識しましょう。

• 医師の指示に従い、服用量と服用期間を守る
• 継続的なケアと生活習慣の見直しを行う

服用期間と服用量を守る

トラネキサム酸で良い肌状態を保つためには、医師の指示に従い、正しい服用量と期間を守ることが重要です。

自己判断で服用を中断したり、過剰に服用したりしないように注意しましょう。

項目	目安
服用量	・1日750〜2,000mg ・3〜4回に分けて服用
服用期間	2～3ヶ月

服用量や服用期間は、個人の症状や体質によって異なります。

定期的に医師と相談しながら服用を続けること大切です。

通常、成人は1日3〜8錠（主成分として750〜2,000mg）を3〜4回に分けて服用します。年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

引用：くすりのしおり

治療期間

市販のトラネキサム酸は安全性を重視して3ヶ月までと記載されていますが、病院では3ヶ月で中止することは少ないです。短くても半年、長ければ1年程飲むことが多い薬です。

引用：はなふさ皮膚科

生活習慣の見直しや継続的なケアをする

トラネキサム酸の効果を維持するためには、継続的なスキンケアや生活習慣の見直しが大切です。

以下のようなケアと生活習慣を心がけ、美肌のためのサポートに役立てましょう。

• 紫外線対策
• バランスの取れた食事
• 十分な睡眠
• ストレス管理
• 適度な運動

美白ケアの継続とフォローアップ

トラネキサム酸の美白効果を得るためには、継続的な使用とフォローアップが重要です。定期的な医師の診察や健康チェックを受けながら、効果や副作用の状況を把握しましょう。また、トラネキサム酸の使用中には、日焼けや紫外線対策も欠かせません。日常的なUVカット対策や適切なスキンケアを併用することで、美白効果をより効果的に実感できるでしょう。

引用：阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック

トラネキサム酸を長期的に服用しても大丈夫？

トラネキサム酸の長期服用については、効果とリスクのバランスを検討する必要があります。

個々の症状や体質によって適切な服用期間は異なるため、医師との相談が重要です。

トラネキサム酸を長期服用するメリット

トラネキサム酸の長期服用により、以下のような効果が期待できます。

美白効果

長期的に飲み続けると、美白効果を維持できます。トラネキサム酸は、2002年に厚生労働省から美白効果のある成分として認められました。

肝斑の改善

トラネキサム酸の服用により、シミの原因であるメラニンの生成を抑制します。

抗炎症作用

炎症反応やアレルギーを抑える作用があります。

トラネキサム酸を飲み続けるとどうなる？副作用は？

トラネキサム酸を長期間飲み続けていても、副作用はほとんどありません。それどころか、毎日継続的に飲み続けることで、シミや肝斑などの色素沈着の予防効果に期待できます。シミや肝斑を目立たせたくない方、美白・美肌を維持したい方は、継続的な服用がおすすめです。

引用：TCB東京中央美容外科

効果の現れ方は個人差があります。医師の診察を受け診断された適切な治療方法をお守りください。

トラネキサム酸を長期服用するリスク

トラネキサム酸の長期服用には、いくつかのリスクがあります。

長期服用すると体質に合わない場合もあるので、定期的に医師と健康状態を確認することが大切です。

主なリスクは次のとおりです。

血栓のリスク

トラネキサム酸は血液凝固を促進する作用があるため、血栓が形成されるリスクが高まります。血栓症の既往歴がある方や喫煙者、経口避妊薬を使用している方は注意が必要です。

肝臓や腎臓への負担

トラネキサム酸は肝臓や腎臓で代謝されるため、肝臓や腎臓に負担がかかります。肝機能や腎機能に問題がある方は、注意が必要です。

トラネキサム酸はサプリメントではなく、薬剤です。
肝臓や腎臓で解毒されるため、長期服用は臓器に負担がかかります。
肝機能障害が生じていても、これによるものと気が付いていない場合も考えられます。長期間の服用は控えていただく方がよろしいです。
長期間のトラネキサム酸の服用は血栓リスク、肝機能障害のリスクを高めます。

引用：Skin Solution Clinic 青山通り

副作用の現れ方は個人差があります。医師の診察を受け診断された適切な治療方法をお守りください。

トラネキサム酸をやめたい場合に検討したいこと

トラネキサム酸の服用をやめるか迷っている場合、事前に「費用」「効果」「利便性」について検討してみましょう。

クリニックの切り替え

トラネキサム酸の服用を続けたいものの費用が気になる場合、クリニックの切り替えが選択肢の一つです。

自由診療であるトラネキサム酸は、クリニックごとに料金が異なります。

また、長期服用を考慮したプランを提供しているクリニックもあります。

新しいクリニックでの初診時には現在の服用状況や希望を詳しく伝え、適切な治療プランを相談しましょう。

他の美容内服薬への切り替え

トラネキサム酸をやめる際には、以下のような美容内服薬に切り替えることも選択肢の一つです。

• ビタミンC誘導体
• ユベラ（ビタミンE）
• シナール配合錠（ビタミンC、パントテン酸）

医師に相談し、他の選択肢について意見を求めましょう。

肌の健康をサポートする内服薬を選ぶことで、トラネキサム酸の効果が薄れた後でも、肌トラブルを防げます。

美白内服薬とは

当クリニックでは

トランサミン（トラネキサム酸錠）
ユベラ
シーピー配合顆粒（シナール）

の３薬セットを推奨しております。
トランサミンは厚生労働省にも認められているシミ対策の内服薬で、メラニン色素の生成を抑制。シナールはシミ・肝斑など色素沈着に有効な成分で、身体に抵抗力をつける効果もあると言われています。ユベラはビタミンEによる抗酸化作用で肌の酸化を抑制し、シミやそばかすの予防、シワ、たるみの抑制にも効果を発揮します。
いずれも副作用の少ない安全な内服薬です。

引用：浦和レディースクリニック

オンライン診療への切り替え

通院が難しい場合には、オンライン診療を利用してトラネキサム酸の処方を受けられます。

利用条件やプランを考慮して、オンライン診療サービスを検討しましょう。

初回のオンライン診療では、これまでの治療経過や現在の症状を詳しく説明し、適切な処方を受けられるようにします。

オンライン診療でも定期的に診療を受け、効果や副作用の有無を医師と共有しながら治療を継続することが大切です。

美容内服のオンライン診療について

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トラネキサム酸を服用する際の注意点

トラネキサム酸は服用方法によっては、思わぬトラブルにつながる場合もあります。

服用する際には、医師の指示を守ることが重要です。

事前に注意点を理解したうえで、トラネキサム酸を服用してください。

他の薬との併用に気を付ける

トラネキサム酸を服用する際は、他の薬との併用に注意してください。

特に、以下の薬を服用している方は注意が必要です。

• 抗凝固薬（ワーファリンなど）
• 抗血小板薬（アスピリンなど）
• 経口避妊薬（ピル）

服用中の薬がある場合には、事前に医師に相談しましょう。

新しく他の薬を服用する際も、トラネキサム酸を服用していることを医師に伝えてください。

トラネキサム酸と飲み合わせに気を付けたほうが良い薬はありますか？

ピルとの併用はできません。風邪薬や歯科で出される止血剤にトラネキサム酸の成分を含むものがあるので、止血剤の処方を受けた際にはトラネキサム酸を内服していることを医師に申し出てください。
また、トラネキサム酸は血液を固まりやすくするため、脳梗塞や心筋梗塞などの持病がある方は、トラネキサム酸の内服が出来るかどうか、医師の診察が必要です。

引用：品川美容外科

副作用のリスクを把握する

トラネキサム酸の副作用として、以下のような症状が出る可能性があります。

• 皮膚のかゆみ
• 発疹
• 吐き気や嘔吐
• 腹痛や胃痛
• 下痢や便秘
• 食欲不振
• 胸焼け

症状が続く場合には服用を中止し、速やかに医師に相談してください。

これまでの研究において、トラネキサム酸の内服によって起こった重篤な副作用はほとんど報告されていません。副作用が発生するケースは非常に稀です。その割合は1%未満とされています。したがって、トラネキサム酸の安全性は高いと言えます。しかし、副作用が全く起きないわけではありません。あくまでも医薬品ですので、必ず医師の指示に従い正しく服用しましょう。

引用：Digital Clinic Group

副作用の現れ方は個人差があります。医師の診察を受け診断された適切な治療方法をお守りください。

トラネキサム酸をやめたら戻るに関するFAQ

トラネキサムに関して、よくある質問をまとめました。

トラネキサム酸をやめると肝斑は再発しますか？

トラネキサム酸をやめると、肝斑は再発する可能性があります。トラネキサム酸のメラニン生成を抑える効果は一時的なためです。

トラネキサム酸を再開すると、再び効果はありますか？

トラネキサム酸を再開すると、再び効果が期待できますが、効果の現れ方や期間には個人差があります。服用を再開する際には、再開のタイミングを医師に相談しましょう。

トラネキサム酸を長期的に服用しても大丈夫ですか？

血栓症や肝臓、腎臓に問題がある方は、トラネキサム酸の長期的な服用に注意が必要です。医師に相談してください。

まとめ：トラネキサム酸をやめると肌は元に戻るリスクがある

今回の記事では、トラネキサム酸をやめたらどうなるのかを解説しました。

服用をやめるとメラニン抑制効果がなくなり、肌の状態が元に戻る可能性があります。

効果を持続させるためには、医師の指示に従い、継続的にスキンケアを行うことが大切です。

長期的に飲み続けると、肝斑の改善や美白効果が期待できます。

トラネキサム酸を続けたいものの、費用や利便性が気になる場合には、クリニックの切り替えやオンライン診療を検討してみてください。

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